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Vol.45 夫婦の老後に必要な資金はどのくらい?
2021.02.08 | by select
「老後2,000万円問題」の報道により、「老後に必要な資金は2,000万円」と
考える人が増えているようです。
しかし、老後の必要な資金は、家庭によって異なります。
貯蓄や金融資産、持ち家の有無、退職金や年金額、生活費などが異なるためです。
ここでは、老後資金がどれくらい必要になるのか、その考え方について見ていきましょう。
老後はいくら必要か
生命保険文化センターの「生活保障に関する調査(令和元年度)」によると、
夫婦の老後生活で必要な生活費は、20万円〜25万円未満が29.4%と最も多く、
平均は22.1万円となっています。
ただし、この費用はあくまでも最低限の生活を送るための金額です。
そのため、ローン契約者に万が一のことが起きた場合は、
ローン残債がない不動産投資物件を家族に残すことが可能です。
旅行や趣味、子供や孫への資金援助など、
ゆとりある老後生活に必要な生活費は平均で36.1万円になります。
また、総務省の「家計調査年報(家計収支編)平成30年家計の概要」によると、
高齢夫婦の支出は約26.4万円です。
調査の仕方やモデルケースによって、費用は変わりますが、
概ね22万〜26万があれば生活をしていくことができます。
そして、ゆとりある生活を目指す場合は、プラスアルファで生活費がかかります。
仮に、老後期間を65歳〜90歳までの25年間とした場合、老後期間にかかる生活費は以下のとおりです。
・毎月22.1万円必要な場合:年間265.2万円 25年間6,630万円
・毎月26.4万円必要な場合:年間316.8万円 25年間7,920万円
・毎月36.1万円必要な場合:年間433.2万円 25年間1億830万円
しかし、これらのお金を丸々用意しないといけないわけではありません。
・貯蓄
・金融資産
・退職金
・老後期間の収入(再雇用など)
・年金
などがあるためです。
不足する分を、老後までに貯めておけば、安心して生活していくことができます。
ちなみに、経団連の調査「2018年9月度退職金・年金に関する実態調査結果」によると、
大卒の退職金平均は約2,255万8,000円です。
また、標準的な年金受給額(2019年度)は、国民年金で1人あたり65,008円、
老後基礎年金2人分と厚生年金で221,504円になります。
自分に照らし合わせて考えることが大事
上記の数値はあくまでも、平均や調査結果です。
どの家庭も20万円以上の生活費が必要なわけではありませんし、
退職金や年金がもっと少ない場合もあります。
大事なことは、自分たち夫婦のケースを真剣にシミュレーションしてみることです。
そして、老後資金が明らかに足りない場合は、貯蓄の比率を高めたり、
不動産投資などの運用でお金を増やすことが必要になります。
「老後は2,000万円必要」などのニュースや本に惑わされることなく、
自分たちのケースを考えるようにしてください。
まとめ
ここでは、老後資金がどれくらい必要になるのか、その考え方について紹介しました。
漠然と老後資金に対して不安を抱えるのではなく、自分たちのケースを真剣に考えてみてください。
そうすることで、不足分をどのようにして埋めるのか具体的に対策を立てることができます。
夫婦共通の目標にもなるでしょう。
安心して老後を迎えるために、早速、将来の資金計画を立てましょう。