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No.43 不動産投資 ローン(借入)の繰り上げ返済に関して
2021.01.08 | by select
不動産投資ローンは、住宅ローン同様、繰り上げ返済が可能です。
繰り上げ返済をすることで、毎月の返済額を減らしたり、返済期間を短縮できます。
少しでも早く返済を終えたり、負担を減らすために、繰り上げ返済への理解を深めておきましょう。
ここでは、不動産投資ローンの繰り上げ返済の種類やメリット・デメリットについて紹介しています。
繰り上げ返済は2種類
毎月のローン返済額に加えて、まとまった金額を返済する繰り上げ返済には、以下の2種類があります。
・期間短縮型
・返済額軽減型
どちらの繰り上げ返済を選択するかで、毎月の返済額や返済期間が変わります。
それぞれの特徴は以下のとおりです。
●期間短縮型
期間短縮型は、毎月の返済額はそのままで返済期間を短くする方法です。
この方法で繰り上げ返済をすれば、返済額は変わりませんが、返済期間を短くすることができます。
期間短縮型は、繰り上げ返済による利息軽減効果が高いため、
総返済額を大きく減らせることも特徴です。
●返済額軽減型
返済額軽減型は、返済期間はそのままで毎月の返済額を減らす、繰り上げ返済方法のことです。
利息軽減効果は期間短縮型よりも低いですが、
毎月の返済額が減ることで、手元に多くのお金を残せます。
仮に、金利2.5%で2,000万円の35年ローン(元金均等)の場合、
5年後に100万円繰り上げ返済をすると、総返済額は以下のようになります。
・繰り上げ返済前:総返済額28,770,632円
・期間短縮型 :総返済額27,983,837円
・返済額軽減型 :総返済額28,383,217円
このように約80万円と総返済額を大きく減らせるのは
期間短縮型となりますが、毎月返済額は変わりません。
それぞれの特徴を理解し、自分に合った方で繰り上げ返済をすることが大切です。
返済をするメリット・デメリット
不動産投資で繰り上げ返済をするメリット・デメリットについても、確認しておきましょう。
その上で、繰り上げ返済を実施するか判断することが大切です。
以下は、主なメリット・デメリットになります。
メリット1.精神的に楽になる
繰り上げ返済をすれば、ローンの毎月返済額を減らす、
もしくは返済期間を短くできます。
そのため、精神的な負担を軽減することが可能です。
メリット2.金利ではなく元本に充てられる
繰り上げ返済は、金利ではなく元本に充てられるため、利息軽減効果が高いです。
頭金を用意できなかったとしても、
繰り上げ返済を継続していれば、だいぶお得になります。
早ければ早いほど効果的です。
デメリット1.手元資金が減る
繰り上げ返済にはまとまった資金が必要になるため、
手元資金が減る点がデメリットです。
ある程度の資金を残していないと、不慮の事態に対応できません。
デメリット2.手数料が発生する場合もある
繰り上げ返済は、手数料が発生する場合があります。
金融機関によって異なりますが、数千円〜1万円前後、
もしくは返済金額の1%〜2%などの手数料負担が必要です。
このような、メリット・デメリットがあることも理解しておきましょう。
まとめ
ここでは、繰り上げ返済の種類やメリット・デメリットについて紹介しました。
繰り上げ返済は早ければ早い方が効果的です。
資金に余裕がある場合は、繰り上げ返済を検討してみるといいでしょう。
これから不動産投資を考えている方は、繰り上げ返済手数料なども含めて、
金融機関選びをすることをおすすめします。