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No.24 広告料と仲介手数料の仕組み
2020.03.22 | by select
入居者募集をする際、「仲介手数料以外にも費用がかかるの?ADって何?」など、
入居者募集時にかかる費用や広告料について、疑問を持っている方は多いようです。
どのような費用が必要なのか知っていないと、
明確な資金計画を立てられず、資金準備ができません。
ここでは、入居者募集時に支払う広告料や仲介手数料について紹介していきます。
仲介手数料とは
仲介手数料は、不動産会社に入居者を仲介してもらった場合に支払う手数料のことです。
仲介手数料の上限金額は、以下のように宅地建物取引業法で定められています。
- 仲介手数料を借主と貸主の双方が支払う場合は、それぞれ家賃の50%まで
- 借主が家賃の100%を仲介手数料として支払う場合は、貸主の支払いはなし
- 借主が仲介手数料を支払わない場合に貸主から取れる手数料は家賃の100%まで
このように、仲介手数料の上限は家賃1ヵ月分と決まっています。
その1ヵ月分を、借主・貸主が半分ずつ支払うか、どちらかが100%支払うかです。
家賃8万円の物件であれば、仲介手数料は8万円になります。
上記は、あくまでも仲介手数料の上限となるため、
不動産会社によっては仲介手数料が安い場合もあります。
広告料とは
不動産会社が得ているのは仲介手数料だけではありません。
広告料という収入もあります。
宅地建物取引業法には「依頼者から広告等の要請を受けた場合は、
広告費を併せて請求できる」という規定があります。
そのため不動産会社は、仲介手数料とは別に、
大家から広告料という名目で家賃1ヵ月分〜3ヵ月分のお金をもらっているのです。
不動産会社は利益が多い物件を優先して集客するため、
広告料が高い物件から顧客に勧めます。
大家としては、広告料を支払うことは大きなコストになりますが、
空室が続くのはさらにリスクが高いため、多少高くても広告料を支払うしかないのです。
すべての物件・業者で広告料が必要なわけではありませんが、
多くの場合必要になるのが現状です。
業界では、広告料のことを「AD(advertisement)」と呼んでいます。
仲介手数料の他に、広告料が必要になることを覚えておきましょう。
入居者募集にあたり、大家は仲介手数料と広告料を支払い、
不動産会社はそれらを丸々得ることができます。
まとめ
ここでは、入居者募集時に支払う広告料や仲介手数料について紹介しました。
入居者募集の際は、不動産会社に仲介手数料や広告料を支払うことになります。
どちらもあまり高く設定しすぎずに、適切な費用に抑えるようにしましょう。
広告料を設定しなくても入居者が集まる、魅力的な物件にすることが何よりも大事です。